リカバリーの歩みを進める、ジュンです。
治療を開始してから３年目に、主治医から寛解という言葉をもらいました。
寛解するために何が良かったのか後から考えると、生活リズムを整えたこと、ストレスの少ない生活をしたこと、無理をしなかったこと、服薬を継続したこと。
この４つが寛解につながったと思います。
今回は、寛解するために大事な４つのことをお伝えします。
【統合失調症 寛解】生活リズムを整えること
生活リズムを整えるというと、デイケアに行くことや作業所へ通うことなどを前提に考えるかもしれませんが、そうではありません。
家にいても生活リズムは整えられます。
私は基本的に家で過ごしていますが、生活リズムを整えています。
退院して約１０か月後から規則正しい生活を始めました。
毎日の起床時間、就寝時間、食事の時間、服薬の時間などを自分で決めて生活しています。
きっかけは、感覚が変容したことで改めて生活の基盤となることを身につけるためでした。
習慣化はできましたが、数か月から数年続けると、思わぬ副産物が生じました。
少しずつ陰性症状が改善していったのです。
もちろん規則正しい生活をしたことだけが改善理由ではありませんが、時の経過や他にしてきたことと相まって陰性症状は良くなってゆきました。
そのことで、たとえほとんど寝ることが一日の中心である時期でも、同じ時間に、起きたり食べたり服薬することが大事なことだと気がつきました。
寛解するためには、生活リズムを整えることが必要です。
外出する用事がない時でもまず、朝同じ時間に起きることからはじめましょう。
【統合失調症 寛解】ストレスの少ない生活をすること
ストレスの全くない生活は存在しないと思います。
しかし、意識してストレスの少ない生活を送ることはできます。
自分がストレスだと感じることを避けて生活することです。
ストレスを感じたまま無理をすると、再発する危険も高まります。
ストレスは主に人間関係の中で生じると思われます。
私は人間関係から生じるストレスを少なくするために、家族以外の人とのかかわりを最小限にしています。
また、統合失調症にかかった人は、ストレスに耐える力が弱くなっているといわれています。
そのため、ストレスをためない工夫やストレスへの対処を身につけることも重要です。
普段から、自分にとってのストレス解消方法を書き出すなどして、あらかじめ対処法を考えておくと良いです。
寛解するためには、ストレスの少ない生活をすることです。
考えられる限りのストレス源から離れて生活しましょう。
【統合失調症 寛解】無理をしないこと
急性期を脱して退院すると、現実が目の前にありました。
多様な陰性症状が現れ、感覚は変容していました。
心は不安と焦りに満ちあふれました。
しかし、じっと耐えました。
無理をせず、何もしないで一日を過ごすことを繰り返しました。
人それぞれ、解決しなければならない問題が目の前に広がっていると思います。
ただし、それらはすぐに解決しなければいけないことではありません。
長い時間をかけて解決すべきことです。
回復期になれば、だんだんと気持ちにゆとりができて、自然とやれることが増えてきます。
少しずつ時間をかけ、１つ１つ取り戻してゆけばよいのです。
または、まったく新しい場所へと向かってゆくのもよいと思います。
社会復帰や活動を広げることは急がず先延ばしにしましょう。
無理をして、いきなり働いてみたり、統合失調症になる前にできていたことに取り組んでみたりすることは危険です。
失敗して希望を失ったりストレスをため、再発につながる可能性もあります。
徐々に自分の興味があることから活動範囲が広がってゆきます。
そうした後に、良い解決策がきっと見つかります。
寛解するためには、無理をしないことです。
消耗期はひたすらのんびりし、回復期はゆっくりと身の回りのできることから取り組んでゆきましょう。
【統合失調症 寛解】服薬を継続すること
統合失調症になり、毎日の生活に薬を飲むということが加わりました。
統合失調症になる前、風邪をひいた時や頭痛がした時に薬を飲むことはありましたが、毎日薬を飲むというのははじめてのことでした。
今は習慣化され、生活の一部になっています。
慣れるまでは飲み忘れてしまわないか不安もありましたが、今まで一度も飲み忘れたことはありません。
３種類目の抗精神病薬が自分に合った薬でした。
薬の効果が現れると、陽性症状はすっかり消えてなくなりました。
その後現れた陰性症状の方は、今でも残存していますが、ずいぶん軽減しました。
体調は小さな波がありながらも基本的に安定して、寛解という言葉を主治医からもらいました。
様々な自分の努力があってのことですが、服薬を継続してきたからこそ、再発もなくここまでこれたと思っています。
統合失調症は極めて再発しやすい病気です。
陽性症状がなくなると、自己判断で服薬を中止して再発される方が多いとされています。
再発をすると、良くなりづらくなるといわれています。
抗精神病薬には再発を防ぐ効果もあります。
寛解するためには、服薬の継続が欠かせないと思います。
毎日、継続して服薬しましょう。
【統合失調症 寛解するために大事な４つのこと】のまとめ
今回は、寛解するために大事な４つのことをお伝えしました。
１つ目は、生活リズムを整えること。
２つ目は、ストレスの少ない生活をすること。
３つ目は、無理をしないこと。
４つ目は、服薬を継続すること。
この記事を読んでくださったことをきっかけに、統合失調症に苦しんでいる方が少しでも早く寛解することを願っています。
