発症

盗聴器が仕掛けられていると思うのは統合失調症かもしれません

盗聴器が仕掛けられていると思うのは統合失調症かもしれません

リカバリーの歩みを進める、ジュンです。

家の外壁や部屋の中などに盗聴器が仕掛けられていると思うのは、もしかしたら統合失調症を発症しているからかもしれません。

なぜなら、統合失調症の幻覚(幻聴や幻視など)や妄想といった陽性症状に当てはまる可能性があるからです。

もちろん、症状のどれかに当てはまるからといって、必ず統合失調症であるということではありません。

しかし、統合失調症という病気にもとづく症状として、盗聴器が仕掛けられていると思う可能性があるということを知ってほしいです。

今回は、盗聴の悩みと統合失調症とのかかわりを、統合失調症の陽性症状を踏まえ私の体験を通してお伝えします。

統合失調症と盗聴

まったく知らない人、知人、近所の人など、誰かに盗聴器を仕掛けられているような気がしませんか?

盗聴している声が聞こえたり、盗聴器を仕掛けている音が聞こえたり、盗聴している人の気配を感じたり・・・。

本当に怖いです。

どうして自分が盗聴されなければならないのか分かりません。

とにかく早くやめてほしいです。

その気味悪さは、私も経験しているので、わかります。

しかし私の場合、実際には盗聴器を仕掛けられていませんでした。

私は統合失調症を発症していたのです。

現在、盗聴に悩まされてつらく苦しい思いをされているなら、その解決のための手段の一つとして精神科医の診断を受けるという選択肢を設けてください。

もちろん、盗聴器が仕掛けられていると思われているすべての方が、統合失調症を発症しているわけではありません。

しかし、もし統合失調症を発症しているなら、早期に専門医による診断・治療を受けるべきです。

統合失調症は治療することで良くなる病気です。

陽性症状の幻覚と妄想

統合失調症の症状の一つに陽性症状があります。

陽性症状は、主に幻覚(幻聴や幻視など)や妄想です。

実際には存在しない人の声や物の音が聞こえたり、人や物が見えたりする「幻覚」。

実際には起きていないことを起きているように思ったり感じたりする「妄想」。

声や音が聞こえて、盗聴器が仕掛けられているように思う場合は、「幻聴」に当てはまる可能性があります。

人や物が見えたりして、盗聴器が仕掛けられているように思う場合は、「幻視」に当てはまる可能性があります。

実際には盗聴器が仕掛けられていないのに、盗聴器が仕掛けられていると思ったり感じたりする場合は、「妄想」に当てはまる可能性があります。

【統合失調症】ジュンの闘病

時間の経過にともなって、幻聴と妄想の内容は移り変わりました。

誰かに監視されているような気がしてから1か月ほど経って、幻聴と妄想が徐々にひどくなり、姉に話をしました。

幻聴と妄想を「事実」として、昔の知り合いが近所に引っ越してきて、盗聴器を自宅に仕掛け私を監視していると相談しました。

はじめ姉は、もっともらしいストーリーだったため、すべて真実として信じて聞いてくれていました。

しかし、その約3か月後には主治医から統合失調症だと告知されることになるのです。

盗聴器を仕掛ける音、盗聴している昔の知り合いの声が聞こえたのは、統合失調症の陽性症状である「幻聴」でした。

昔の知り合いが近所に引っ越してきて盗聴器を自宅に仕掛け、私を監視しているような気がしたのは、統合失調症の陽性症状である「妄想」でした。

【盗聴器が仕掛けられていると思うのは統合失調症かもしれません】のまとめ

今回は、盗聴の悩みと統合失調症とのかかわりを、統合失調症の陽性症状を踏まえ私の体験を通してお伝えしました。

たとえ病気としての症状が現れていても、病気自体を知らなければ専門医による診断・治療を受けられません。

もちろん、盗聴器が仕掛けられていると思われているすべての方が、統合失調症であるとはかぎりません。

しかし私がそうであったように、盗聴器が仕掛けられていると感じたり思ったりするのは、統合失調症の症状にもとづくものかもしれません。

一人でも多くの方のつらく苦しい状態が、一日でも早くおさまってほしいです。

この記事を読んでくださったことをきっかけに、統合失調症を発症されている方が治療につながることを願っています。